「自分に転職などできるのだろうか?」――あなたも、このような不安を抱えていませんか。人生において、新たな一歩を踏み出すのは容易ではありません。転職を成功させた人たちは、自らの可能性をどのようにして切り拓いたのでしょうか。
株式会社コンコードエグゼクティブグループが、これまで支援してきたビジネスリーダーたちの転職体験談を紹介する連載「転職体験記~100人の決断」。
今回ご紹介するのは、39歳女性・NTさんの体験談です。地方に暮らすNTさんは転職当時、共働きで幼児1人を育て、第二子を妊娠中でした。さらに、職場まで往復3時間通勤という過酷な日々を送っていたのです。そのような中、ネクストキャリアとしてコンサル業界を志向していたNTさんは、ワークライフバランスを重視し、リモートワーク可能な転職先を希望していました。一般的にはレアケースとされる志望条件でありながら、信頼できるエージェントとともに転職活動を完走し、当初ご自身が思いもしなかったオファーを獲得されました。
NTさんのストーリーは、転職活動を行う上で一見不利な状況にあっても、自身の持つスキルが採用企業から高く評価されれば、柔軟な働き方も充分可能となることを示しています。
転職活動は、誰もが初めから順調に進められるものではありません。しかし、適切な手順を踏むことで、未来を着実に切りひらくことができます。NTさんの体験談が、皆さまの新たな一歩を後押しするきっかけになれば幸いです。
株式会社コンコードエグゼクティブグループ
「日本ヘッドハンター大賞」コンサルティング部門で初代MVPを受賞した転職エージェント。コンサルティングファームやPEファンド、総合商社、外資系企業、ベンチャー企業幹部などへの転職支援に高い実績を有する。また、大学生向けのキャリア教育や、ソーシャルスタートアップ投資にも積極的に取り組んでいる。弊社CEO渡辺秀和の著書『未来をつくるキャリアの授業』(日本経済新聞出版社)は、東京大学のキャリア設計の教科書に選定された。
地方勤務。通勤往復3時間から、0分へ!最高のワークライフバランス!
NTさん 39歳 (女性) 有名国立大大学院修了
大学職員 ⇒ インパクトファンド
私は、東京から飛行機で片道3時間の距離の地方に住んでいます。
任期付専門職員として大学に勤め、任期満了後のキャリアとして、当初、大学教員(任期なし)を志向していましたが、コンサルタントという方向性もあるのではないかと思うようになり、コンサル転職をサポートするエージェントさんに相談することにしました。
というのも、自宅は最寄りの大学まで通勤時間が自動車移動で往復3時間はかかる立地にあり、門戸の狭い任期なし大学教員を目指すと、夫との別居は避けられない状況だったからです。任期満了の年に出産したため、家族構成は、新年度の4月時点で、夫と2歳と6か月の乳幼児2人の4人家族に。
別居し、夫婦で一人ずつ子どもをワンオペするのか、私が一人で二人の乳幼児をワンオペするのか、運よく近くの大学に職を得たとしても、毎日往復3~4時間かけて通勤するのか……。別居したり、通勤時間で消耗したりするワークライフバランスは選択したくないと思いました。
一方、コンサルティング業界では働き方改革が飛躍的に進んでおり、週2日の在宅勤務制度をうたう企業もチラホラ見られるようになっていました。
ならば、週3日は東京、週4日は在宅勤務と休日で、コンサルティング企業(多くは東京)に勤めるほうが、家族と一緒にいられる時間の確保ができるかもしれない、と思いました。そして、エージェントさんに「働き方改革の進むコンサルティング会社とマッチングしてほしい」と相談しました。
1年後の転職を見据えて、3月にエージェントさん3社に登録。コンコードの岡部さんはじっくり話を聞いてくださり、急かすこともなく、「まずは赤ちゃんをしっかり産んで、落ち着いてから転職活動しましょう、大丈夫ですよ」とお声掛けくださり、気持ちを楽にしてくださいました。
他社さんは、「転職直後に子育てに配慮する働き方はあり得ない、普通は入社1、2年後からですよ」と決めつけていたり、休日は社員総出で社内の親睦イベントで忙しい会社(つまり自宅が遠方だと帰れない)を紹介してきたり、という有様でしたので、かなり早い段階で相談相手は岡部さんだけにさせていただきました。
なんとなく岡部さんの存在を頼もしく感じながら、転職活動のギアは上げずにしばらく過ごしていたのですが、暑中見舞いをいただいたことで、状況は激変。出産前に職務経歴書を完成させておきたいと相談するなど交流が再開し、キャリア面談もオンラインで行っていただいた際に、「あなたの経歴にぴったりだが、内定を急ぐ案件がある。どうですか。」と示された案件は、まさに私がこれまでのキャリアの集大成としてやりたいと思えるものでした。
面談3日後、振り返れば、出産の半月前に書類選考へと進み、その1週間後にオンラインで面接選考があり、オファーレターは出産の3日後に届くことになりました。
内定が決まり次第、各種書類の準備等が必要な案件だったので、ご迷惑をかけてはいけないと思い、岡部さんには、逐次、出産の進行についてもご報告をしていました。岡部さんも、先方のご反応など可能な範囲で情報をくださるとともに、出産への応援メッセージも添えていただき、なんだか、転職活動と一緒に出産も伴走していただいているような、我が事ながら、なんだか面白い気分でした。
出産2日目にオファーが内定したと連絡を受け、岡部さんにお送りしたメッセージがこちらです。
「このたびは思いがけず、私が長く問題意識や高い関心を持っていた領域で、かつ柔軟な働き方が期待できる職場をご紹介いただくこととなり、岡部さまの目利き力に敬服いたしますとともに、心より感謝しております。」
結局、現在、自宅を拠点としてフルリモートワーク正社員として働き、月2回程度、東京本社に2泊程度の出張扱いで出社させていただけるスタイルで働かせていただいています。
まさかの通勤時間0分!素晴らしい社風のなか、やりがいのある仕事、仲間、環境に恵まれ、本当に感謝しています。
最後に。キャリアとライフイベントの両立に悩む方は多いかと思います。最初から色々なことをあきらめずに、キャリアもライフも充実した働き方が実現できないか、キャリアコンサルタントの方に相談してみることは、有用な手立てかもしれません。
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東京大学から“キャリア設計の教科書”に指定
『未来をつくるキャリアの授業』(日本経済新聞出版社,2017年)
日本ヘッドハンター大賞MVP受賞のコンコードエグゼクティブグループ代表取締役社長CEO・渡辺秀和が、今まで公開されてこなかった、人生を飛躍させる「キャリア戦略」のつくり方を公開。「自身の志や情熱を通じて、社会を豊かにしたい」と願う皆さまに、ぜひ本書を手に取って頂きたい一冊です。2017年、東京大学 3・4年・院生対象の授業「キャリア・マーケットデザイン」の教科書に指定されています。
コンコードエグゼクティブグループ編集部