まだまだアツい!サウナブーム後の新しい楽しみ方とは
近年、サウナは爆発的な人気を誇り、特にコロナ禍以降、リラクゼーションを求める人々の間で一大ブームを巻き起こしました。国内のサウナ市場は急成長し、2019年には約2,000億円規模に達しました。その後も、2022年には2,500億円を超える市場規模を記録しています。
しかし、一部では「サウナブームは終わりに近づいているのではないか?」という声も聞かれます。では、実際にサウナブームは終わったのでしょうか?これからのサウナの楽しみ方にはどのような可能性があるのでしょうか?
1. サウナブームは本当に終わったのか?
「サウナブームは終わった」という主張の背景には、急速な市場の拡大と共に、施設の供給が需要を上回った可能性が考えられます。例えば、2020年から2022年の間に新規オープンしたサウナ施設は全国で約200件にのぼり、施設数の増加ペースが追いつかなくなるケースも出てきています。しかし、これがブームの終焉を意味するかというと、必ずしもそうではありません。
最新の調査によると、サウナ利用者の約60%は週1回以上サウナを利用しており、その多くがリピーターです。また、特定の年齢層だけでなく、20代から50代まで幅広い層がサウナを楽しんでおり、特に30代男性の約70%が「サウナはリラクゼーションとして欠かせない」と回答しています。これらのデータを見る限り、サウナが日常生活に根付いていることがわかります。
2. サウナの新しい楽しみ方
では、これからのサウナ文化はどのように進化していくのでしょうか?ここでは、注目すべき新しいトレンドや、サウナの新しい楽しみ方について紹介します。
2-1. パーソナルサウナとプライベート空間の需要拡大
最近のデータによると、パーソナルサウナの需要が急増しています。特に2023年には、個人用サウナの販売台数が前年比で約30%増加し、自宅でサウナを楽しむ層が増えています。家庭用サウナの価格帯は10万円から100万円と幅広く、特に高所得者層を中心に人気が高まっています。
さらに、プライベートサウナを提供する宿泊施設も増加しており、2024年には全国で200を超える宿泊施設がプライベートサウナを導入する予定です。このようなパーソナル空間でのサウナ利用は、コロナ禍において「密」を避けながらリラックスできる点が評価されており、今後も拡大が予想されます。
2-2. サウナ×アウトドアの融合
アウトドアとサウナを組み合わせた「サウナキャンプ」も新しいトレンドとして注目を集めています。特に北海道や東北の自然豊かなエリアでは、川や湖を利用した「水風呂」が大人気です。2023年には、日本全国でサウナキャンプ施設が50ヶ所以上新設され、自然の中でサウナを楽しむ体験が増加しています。
サウナキャンプの体験者数は年間約10万人に達しており、そのうち20代〜30代のアウトドア好きの割合が約65%を占めています。都会の喧騒から離れ、自然の中でサウナとアウトドアを融合させることで、心と体をリフレッシュする新しいサウナ体験が広がりつつあります。
2-3. ウェルネスとサウナの融合
サウナはただのリラクゼーションではなく、健康維持やデトックスのための手段としても進化しています。例えば、2022年のデータでは、サウナ利用者の約40%が「健康のためにサウナを利用している」と回答しており、ウェルネス目的での利用が増加傾向にあります。
このトレンドに応じて、一部のサウナ施設では、ヨガや瞑想と組み合わせたウェルネスプログラムが提供されるようになっています。また、発汗効果を最大限に引き出すための栄養管理やサウナ後のリラクゼーションエクササイズが注目を集めており、特に健康志向の高い層に人気です。今後、こうしたサウナとウェルネスの融合は、サウナ業界全体における新しい柱として成長していくでしょう。
3. これからのサウナ市場の展望
今後のサウナ市場は、従来のブームとは異なる方向に進化していくことが予想されます。パーソナルサウナやアウトドアサウナ、さらに健康志向を取り入れたウェルネスサウナなど、多様な楽しみ方が広がる中で、サウナ文化はより深く根付いていくでしょう。
サウナ施設も、地域ごとの特色を活かした差別化を図り、顧客の多様なニーズに応える形で進化しています。例えば、温泉地とサウナを組み合わせた施設や、リモートワークとサウナを融合させた「ワーケーションサウナ」などが次々と登場しています。サウナ市場は、2025年までに3,000億円を超える規模に成長するという予測もあり、今後もさらなる発展が期待されます。
サウナは一過性のブームではなく、私たちのライフスタイルにおける健康維持とリラクゼーションの一環として、ますます重要な存在になっていくでしょう。あなたも、新しいサウナの楽しみ方を見つけて、自分なりの「ととのう」体験を追求してみてはいかがでしょうか?
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