再婚する気持ちゼロの男女が出会い、結婚を決意した理由とは|40代50代のリアルな恋活&婚活体験談5
厚生労働省の「令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、令和5年における婚姻件数は47万4717組。うち離婚件数は18万3808組にのぼります。男女ともにバツイチは珍しくない時代。人生100年時代と言われる中、我慢を強いられる結婚を続けるより、思い切って新たな人生を歩むのも悪くない選択ですよね。
今回の体験談は、辛い結婚生活を逃れシングルライフを選んだアラフォー女性の物語です。
離婚を経験し「もう誰かと暮らすなんて無理」と感じていたユイさん。再婚などまったく考えていなかった彼女が、ある男性との出会いをきっかけに穏やかな再婚へと歩んでいく過程を語ってくれました。
希望相手は趣味友か恋人。再婚する気は一切ない
リコ活(株式会社リライフテクノロジー)のアンケートによれば、「離婚前よりも現在のほうが幸福度が高い」と回答した人は54.0%。さらに「離婚直後のほうが幸福度が高かった」と答えた人も合わせると、実に約7割の人が「離婚してよかった」と実感しています。
ユイさん(30代)も、まさにそのひとり。前回の結婚生活が辛い思い出ばかりだったこともあり「再婚願望なんてまったくなかった」と語ります。離婚後、しばらく一人の生活をエンジョイしていましたが、ふと「恋人か、趣味友達くらいはいてもいいかな」と思うように。
そんな中、利用したのがマッチングサービス「シンシアリーユアーズ(旧ラブサーチ)」でした。プロフィールには正直に「再婚は考えていません」と記載。その価値観に共感し、アプローチしてきたのが40代の男性・イチローさんでした。
イチローさんも同じく離婚経験者で、再婚は望んでいないというスタンス。だからこそユイさんは「この人、今の私に理想だな」と思ったそうです。やりとりの中で感じられる誠実な人柄に惹かれ、自然とメッセージが続いていきました。
「一緒にいて、心地いい」恋人としての関係が始まる
やりとりを始めて3週間ほど経った頃、イチローさんから「一度会いませんか?」と誘われ、初めての対面。その後、2回目のデートでイチローさんからの告白がありました。
「恋人か趣味友ができれば」と思っていたユイさんにとって、これは目的達成ともいえる出来事。けれど、イチローさんと過ごす時間があまりに楽しくて「こんな人と夫婦になったら楽しいかも……」と、再婚に対して閉じていたはずの心が少しずつ揺らぎはじめたといいます。
ユイさんとイチローさんの関係は穏やかに、確実に育まれていきました。ふたりが大好きなドライブや旅行を楽しんだり、同じ時間を過ごすうちに再婚する気がなかったユイさんの気持ちも変化をしていきました。
「この人は今まで出会った男性とは何かが違う。私を幸せにしてくれるかも」
と考えるようになったのです。
そんなある日、イチローさんから思いがけないプロポーズを受けることになります。
「あなたのことが本当に好きになり、ずっと一緒にいたいと思っています。あなたのペースでいいので僕との再婚を視野に入れてもらえませんか」
イチローさんも、もともと再婚には後ろ向きだったはず。それでも、ふたりで過ごす日々の中で「この人となら」と気持ちが変わっていったのでしょう。思わぬ告白にユイさんの心も一気に動きました。驚きと同時に実は同じ気持ちを抱いていた自分。もう迷いはありません。二つ返事でOKをしていたそうです。
その後、お互いの家族に挨拶を済ませ、同棲を経てふたりは夫婦となりました。
価値観が合うって、こんなにラクなんだと実感した
ユイさんがイチローさんとの関係で大切にしていたのは、「趣味が合うこと」「自然体でいられること」でした。前回の結婚では、趣味の違いや休日の過ごし方などちょっとした価値観のズレが積み重なって、次第に関係が崩れてしまったそうです。
それに気づいてからは、マッチングサービス「シンシアリーユアーズ」では「趣味」や「ライフスタイル」を重視しました。実際にイチローさんとは、ドライブや旅行といった共通の楽しみがあり、それがふたりの時間を特別なものにしてくれました。
ユイさんが再婚を決意した大きなきっかけは、ある雨の日の遊園地での出来事だといいます。
雨宿りのため、ふたりでベンチに並んで座っていたときのこと。会話が途切れてしまうと「何か話さなきゃ、盛り上げなきゃ」と相手を気遣い焦ってしまうところなのに、沈黙の時間さえ心地よく感じられたというのです。
「イベントがあるときだけでなく、何もない時間すらも無理なく過ごせる」そんな安心感が、ユイさんにとっての「再婚の決め手」になりました。
相手との関係性にこだわり過ぎずに、まずは出会ってみる
離婚経験があると、次の恋愛に踏み出すまでに時間がかかってしまったり、「もう二度と結婚なんて」と思ってしまう人は多いでしょう。前述のリコ活アンケートが示すとおり、離婚した人の7割が「離婚後のほうが幸せ」と感じるほどですから、再婚に二の足を踏んでしまうのも当然かもしれません。
ユイさんとイチローさんのように、「再婚願望ゼロ」だったふたりがマッチングサービスで出会い、少しずつ心を通わせたこと。そして、離婚のトラウマを乗り越えて人生を共にする決意を固めていく姿はまさに運命的。「こんな出会いがしてみたい」と思う人も多いことでしょう。
人の気持ちは変わるもの。そしてそれは、悪いことではなく、むしろ前向きなことです。
だからこそ、離婚後に新しい出会いが欲しいと思ったなら再婚とか恋人だとか、相手との関係性を考えすぎずに、まずは軽い気持ちで出会ってみることも必要なのかもしれません。
出会いは意外と思わぬところにあって、それが人生を変えてくれることがあるのですから。
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