柳葉敏郎さんの地元発の地酒「大綱の響」は今年で30年目!!気になる新酒の出来栄えやいかに!?【秋田県大仙市】

ローカリティ!

去る1月18日、秋田県大仙市刈和野では地酒「大綱の響」が今年で30年目を迎えた。大綱の響はあの柳葉敏郎さんの地元である刈和野地区限定で販売されているプライベートブランドの地酒で、大仙市西仙北地域の酒小売店で組織する「西仙北酒友会」が、地域おこしにつなげたいという思いから地元にこだわって製造している。1995年から製造を始め、1996年2月に販売を開始、今年はちょうど製造を始めてから30年の節目。筆者は会長の亀谷洋治さんと、亀谷さんの妻が店を務めるワインテラスの取材の際に知り合い、その縁で今回の新酒度数検討会を取材させてもらうこととなった。果たして今年の新酒はどのようなできばえなのだろうか?

【本記事中の画像一覧】

 

取材のきっかけはワイン!?

筆者が大綱の響を知るきっかけとなったのが、同じ刈和野地区にあるワインテラスかめやの取材である。亀谷さんの妻である亀谷行子さんに記事の完成を報告に伺った際「主人の大綱の響も取材してほしい」と、店内に居合わせた会長の亀谷洋治さんから刈和野で大綱の響という地酒を販売している事を教えていただいた。(記事はこちらhttps://thelocality.net/wine-kameya/)

筆者は12月にふたたび店を訪れ大綱の響を購入、1月に刈和野駅付近にある大綱交流館にて新酒度数検討会が行われることを知り取材に至った。

▲ワインテラスかめやの店主である亀谷さんの妻、行子さん。
 
愛される理由は「モンドセレクション金賞」と「二日酔いしない」こと

大綱の響は毎年2月に新酒1800ml、7月に夏バージョン720ml、12月に熟成酒1800ml・720mlを数量限定で販売し、約1ヶ月で完売となるほどの人気を持っており、あの柳葉敏郎さんも一度に1800mlを4本買うほどである。1995年頃に地域おこしを目的に「刈和野の大綱引き」をテーマとした日本酒を企画・開発し、1996年2月に販売を開始した。名付け親は土肥隆一さん(故人)で、ラベルは刈和野にある浮島神社の森キミさん(こちらも故人)が作った。原料米には地元で作られた酒米「秋の精」を100%使用し、そこに大仙市大沢郷宿の天然水「雄清水・雌清水」を用いた西仙北酒友会のオリジナル酒で、フルーティーな味わいが魅力。1997年にはモンドセレクション金賞を受賞している。またこの酒の最大の特徴は「二日酔い」しないことである。そういった点も含めて長く愛されているのだろう。

▲会長の亀谷洋治さん

会長の亀谷さんは冒頭のスピーチで「30年も続けるのはなかなかできないことで、それだけ多くの人達に愛されているお酒なんだと実感しました。2025年はさらなる飛躍の年にしていきたいと思います」と語った。

 

今年の新酒の度数を検討する

さて今回は西仙北酒友会だけでなく、出羽鶴や刈穂、やまとしずくを販売している秋田清酒株式会社や株式会社秋田県酒類卸、秋田テレビといった地元の製造業者やTV局の方々も参加しており、A、B、Cの三種類のそれぞれ度数が異なるものの中から一つを選び、投票形式で今年の新酒の度数を決めることとなった(度数の表示はあえて伏せており、投票終了後に結果を発表)。

ちなみに筆者はC→B→Aの順番でサンプルを飲み、Cを選んだ。サンプルを飲んだ感想として、Cは少し濃いめだが飲みやすく、Bは甘い香りを感じたもののCほどのインパクトはなかった。Aは薄味で水を飲んでいる感覚だった。

▲今年はCの15.5度に決定!!

一通りテイスティングを終え、会場に集まった参加者全員が投票箱に票を入れていった。初めはAとBが拮抗(きっこう)しておりCが遅れを取っていたものの、次第にCの票数が増えていき、いつの間にかBとCが争う展開となり最終的にCが1票の差でBに勝利した。

なお度数の種類は、Aが15.2度でBが15.8度、Cが15.5度でCを正式に発売する流れとなった。

選挙のように開票してすぐに当選確実とはならず、拮抗する展開となるのは人間の五感の一つである味覚がそれぞれ違うからであり、同時に実際に販売される酒の品質検査に立ち会えたことを心から光栄に思った。

 

思わぬサプライズプレゼント

通常ならここで検討会を終え、飲み会となるのだが、今回は30年目なので参加者の中からCを選んだ人は会長の亀谷さんとじゃんけんをして勝利すると、Cのサンプルもらえるというなんとも太っ腹なプレゼントをがもらえることになり、Cを選んだ12人の中から最終的に筆者を含めた4人が1本ずつサンプルを手に入れた。

▲筆者が頂いた新酒のサンプル

筆者は以前大綱の響を家族で飲んだことがあったが、まさか新酒のサンプルをじゃんけんに勝ち手に入れられるとは夢にも思わなかった。地元の方々の気風の良さを肌で感じた新酒度数検討会だった。

2月1日より新酒を発売!!

今回の検討会で決定した新酒は2025年2月1日より以下の店舗にて販売を開始する。

【刈和野地区】

ワインテラスかめや 
TEL:0187-75-1124
住所:秋田県大仙市字刈和野365

逸見商店 
TEL:0187-75-1318
住所:秋田県大仙市刈和野字愛宕町19-1

【土川地区】

泉谷酒店 
TEL:0187-75-1157
住所:秋田県大仙市土川字上野53

小野喜酒店 
TEL: 0187-75-1195
住所:秋田県大仙市土川字次第森31

佐々木酒店 
TEL:0187-69-2211
住所:秋田県大仙市堀見内字南福嶋220-6

【大沢郷地区】

リカーランドいとう
TEL:0187-78-1282
住所:秋田県大仙市大沢郷宿字市道沢31

マル源加藤商店(※マル源様表記は源に丸印。)
TEL:0187-75-1205
住所:秋田県大仙市北野目字北野目262-1

有限会社田村商店 
TEL:0187-75-1161
住所:秋田県大仙市北野目153

【強首地区】

伊藤商店 
TEL:0187-56-4218
住所:秋田県大仙市清水字上大蔵158

秋田清酒株式会社の公式インスタグラムでも大綱の響の情報を提供している。
インスタグラムURL:
https://www.instagram.com/akitaseishu/

情報提供元:ローカリティ!

亀田健太
ローカリティ!は、地元に住む人々が、自分が大好きな地元の人やモノや出来事を、自分で世界に発信し、
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[地域情報] 旅行・レジャー

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