女優 山本舞香(『桜ノ雨』)【OKWAVE アーカイブ|2016年2月取材】 

(C) 2015 halyosy、藤田遼、雨宮ひとみ、スタジオ・ハードデラックス/PHP研究所/『桜ノ雨』製作委員会 

本記事は、2016年に掲載されたOKWAVE Starsのアーカイブ記事です。
本記事は映画『桜ノ雨』(201635日公開)で映画初主演となる山本舞香さんへのインタビューの記事です。

Q 映画初主演ということでプレッシャーなどはありましたか。

私は「足を引っ張らないようにしよう」と思いました。というのも歌が苦手なので、合唱の音程を外さないようにしようとか、他作品の撮影でなかなか練習に参加できずに遅れをとってしまったので早く追いつかないと、と思いました。


(C) 2015 halyosy、藤田遼、雨宮ひとみ、スタジオ・ハードデラックス/PHP研究所/『桜ノ雨』製作委員会 

Q 「桜ノ雨」という主題になっている歌を聴いてどう感じましたか。

「桜ノ雨」の歌は私の中学時代とシンクロするところもあって感動したし、聴いていて泣きそうにもなりました。合唱のシーンのリハーサル中にも泣きそうになって、本番までは泣かないように堪えていました。そのくらい感動できる歌です。

Q 演じた未来役について、どんな準備をして撮影に臨みましたか。

内気な子を演じるのは初めてで、口数も少ないので、動きで表現することにして、目や手の仕草で表現しました。私は目に力を入れると睨んでいるように見えてしまうので、目で見る時はあごも上げるようにしたり、声の高さにも気をつけました。
もともと人間観察が好きなので、街中や電車の中などで人を観察して役に取り入れたりもしました。

Q ウエダアツシ監督から何か言われたことはありましたか。

監督には歌が苦手なことや内気な役が初めてだとか、不安なことがたくさんあると伝えたら、監督とふたりでいろいろ話し合いながら進めることができました。すごく助けていただいたという感覚です。
監督は服装が少しゆるくて(笑)、でもすごく溶け込めそうな感覚がありました。色々と相談しやすい方だったのでお芝居のしやすい環境で演じることができました。

Q 撮影中のエピソードをお聞かせください。

合唱のシーンでは、指揮をしている田畑智子さんが演じる芽依子先生を見ながら歌っていました。田畑さんと目が合うたびにうるっときてしまうんです。しかも田畑さんはこちらを見てニコッと笑うので、最後にはこちらは泣いてしまって、それを見て田畑さんも泣いてしまって。その撮影の後、田畑さんとはハグをしました。田畑さんの存在はすごく安心できるんです。私たち生徒役にとってお姉さんのような存在でした。撮影の合間に私たちがワイワイしてるのを、ちょっと離れたところで笑いながら見ていてくれて、そんなところにも感動しました。
撮影期間の約2週間、私はほぼ休みなくずっと撮影でしたが他のキャストたちはご飯に行ったりもしていて、自分だけ“置いていかれてぼっち”でした。撮影が続くのは役に集中できるのでいいことですけど、翌日に「みんなでご飯行ってきたよ」と言われると、少し羨ましいなと思いました(笑)。


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Q 沼津のロケはいかがでしたか。

いい景色でしたが、撮影していた学校が山の中にあり自然が豊かだったため、大きなムカデが出たりしました。現地の方は素手で掴んで森に返していましたけれど、私はそういう虫が大嫌いなので、近くにいた広田さんが虫退治役をしてくださいました。
ハル先輩と未来のふたりで屋上に行くシーンは照り返しがすごくまぶしかったのと、廃校の校舎なのでフェンスも無くて、スタッフさんも綱を張ったりして緊張感がありました。

Q ご自分でお気に入りのシーンは?

合唱のシーンはもちろんですし、校舎の屋上で花火を見て踊っているシーンも好きで、どれも思い出深いシーンばかりです。その中でも未来とお母さんのシーンが好きですね。内気な未来が唯一甘えられるのがお母さんですし、未来の嘘がお母さんには分かっているそういう関係性も好きです。お母さん役の奥貫薫さんはとても優しくしてくださって、お子さんのお話も聞かせていただきました。未来がお母さんと顔を寄せているシーンはもともとはひざまくらの予定だったので、演じていても顔が近いのはいいなと思いました。

Q ハル先輩と未来の関係性は演じていていかがでしたか。

ピュアでかわいいなと思いました。想いを伝えられないどころか好きという感情にも未来は気づいていないから「未来を見ているとイラつく」と言われてしまうので、教えてあげたいなと思いました(笑)。演じる上では、本当にそういう気持ちが分かっていないので、「好き」という感情は出さないようにしました。


(C) 2015 halyosy、藤田遼、雨宮ひとみ、スタジオ・ハードデラックス/PHP研究所/『桜ノ雨』製作委員会 

Q 共演した方々とはどんな風に現場で過ごしましたか。

撮影当初、みんなバラバラに昼食をとろうとしていたので、「みんなで食べようよ」と言って、みんなで集まって昼食を食べるようにしました。そうすることでみんなと喋って仲良くなれたので、最初に勇気を出して言えて良かったと思います。

Q ご自身は空手やソフトボールをされていますが、今回は合唱部ということで、部活動とリンクすることをお聞かせください。

空手は道場でずっとやっていて、ソフトボールは中学の部活でやっていました。ソフトボールではピッチャーをやっていて、いい投球をするためにもチームで声掛けをして励まされもしました。今回の合唱もみんなのハーモニーなのでそこは一緒だと思いました。空手も型をどう美しく見せるかすごく練習をしたので、未来が音痴だったのをひとりで練習したりハル先輩に特訓してもらったと思うので、そういうところも似ていると思います。

Q 主演を務めたことで、演技に対しての気持ちの変化などありましたか。

最初は不安でしたが、いただいたお仕事は全力でやりたいので、演じきったことで芝居の幅が広がったなと思いました。

Q 女優としての理想像などはありますか。

どんな役を演じたい、というよりもいただいた役を全力で演じたいです。自分がどうなりたいかということより、周りから自分の芝居がどう見られたり評価されているかを考えながら演じていきたいと思っています。

Q 山本舞香さんからOKWAVEユーザーに質問!

いま映画にハマっているので、オススメの映画を教えてください。

 


(C) 2015 halyosy、藤田遼、雨宮ひとみ、スタジオ・ハードデラックス/PHP研究所/『桜ノ雨』製作委員会 

■Information
『桜ノ雨』
2016年3月5日(土)全国ロードショー

小さな町の海辺にある音浜高校の合唱部。内気な未来(みく)は、部長のハル先輩に憧れながらも、それが恋なのかわからない。そんなある日、顧問の退職が決まり、最後の合唱コンクールは金賞を目指して難易度の高い曲が選ばれた。しかし、ハルが作った合唱曲「桜ノ雨」を歌いたいと思っていた部員たちは、ハードな練習を前にバラバラになっていってしまう…。 

出演:山本舞香 浅香航大 / 広田亮平 久松郁実 / 三浦透子 井上由貴 中村大樹 きそひろこ / 田畑智子 奥貫 薫

原作・原案:halyosy
脚本:小林弘利
監督:ウエダアツシ
配給:AMGエンタテインメント
公式サイト:
http://sakuranoame-movie.com/

(C) 2015 halyosy、藤田遼、雨宮ひとみ、スタジオ・ハードデラックス/PHP研究所/『桜ノ雨』製作委員会 

 

 
(C) 2015 halyosy、藤田遼、雨宮ひとみ、スタジオ・ハードデラックス/PHP研究所/『桜ノ雨』製作委員会 

■Profile
山本舞香
1997年10月13日生まれ。鳥取県出身。

2011年「三井のリハウス」14代目リハウスガールに選ばれ、本格的に芸能活動を開始する。ファッション雑誌「ニコラ」の専属モデルとして活躍する中、ドラマ「それでも、生きてゆく」(CX/11)で女優デビュー。映画『劇場版仮面ティーチャー』(14)、『暗殺教室』(15)、『Zアイランド』(15)、ドラマ「南くんの恋人~my little lover」(CX/15)と立て続けに話題作に出演を果たし、映画『暗殺教室~卒業編~』(2016年3月25日公開)、映画『殿、利息でござる!』(2016年5月14日公開)が控えている。今作『桜ノ雨』で劇場映画初主演を果たし、今最も活躍が期待される若手女優の一人。その他の出演作に、ドラマ「13歳のハローワーク」(EX/12)、「幽かな彼女」(CX/13)、「49」(NTV/13)、「夜のせんせい」(TBS/14)などがある。

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趣味・娯楽・エンターテイメント

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