外国人はカードローンでお金を借りられる?永住権なしでも審査に通過できる業者や必要書類を解説!
外国人だけど、カードローンが利用できるのか知りたいと考えている方は多いでしょう。しかし、公式サイトを見てもよくわからず、困っているのではないでしょうか。
外国人でもカードローンでお金を借りられます。ただし、永住権の有無によって申し込めるカードローンに違いが出てくるため、自身の在留資格でも申し込めるカードローンを選ぶ必要があります。
この記事では、外国人が利用できるカードローンを、永住権の有無に分けて解説します。申し込みに必要となる書類や審査についても詳述しているため、ぜひ参考にしてください。
外国人がカードローンを利用するために必要な条件
外国人でもカードローンを利用することはできますが、誰でも利用できるわけではありません。
外国人がカードローンを利用するには、主に次の条件を満たしている必要があります。
- 安定した収入がある
- 最低限の日本語が理解できる
- 申込者名義の住所と電話番号がある
- 過去に日本で借金の延滞や滞納をしたことがない
それぞれの条件について、さらに詳しく解説します。
安定した収入がある
外国人がカードローンを利用するには、安定した収入があることが絶対条件です。
安定した収入はカードローンの申込条件として必ず記載されていることから、認められなければ契約することはできないと考えられます。
年齢18~74歳のご本人に安定した収入のある方。
※主婦・学生でもアルバイト・パートなど安定した収入のある場合はお申込いただけます。ただし、高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)はお申込いただけません。また、収入が年金のみの方はお申込いただけません。
引用:キャッシング・カードローンなら消費者金融の【プロミス】公式サイト
安定した収入とは、「収入を定期的に受け取っている」という意味であるといわれています。
収入額がいくらかは関係ないため、毎月あるいは毎週給料を受け取っている場合は、カードローンへの申し込みが可能です。
最低限の日本語が理解できる
外国人がカードローンへ申し込むには、最低限の日本語が理解できることも絶対条件です。
カードローンの申し込みフォームは、日本語のみしか用意されていません。
記入も日本語でおこなう必要があるため、申し込みフォームの日本語が読め、日本語で必要事項を記入できなければ、利用することは難しいでしょう。
カードローンの中には、電話による申し込みを受け付けているものもあります。その場合、日本語の読み書きに難があっても、会話ができれば申し込み可能です。
しかし、日本語での応対が必要になることから、最低限のスピーキングとリスニングができなければ難しいでしょう。
カードローンの申し込みにあたっては難しい言葉も多数ありますが、すべて理解するつもりで事前にしっかりと学習しておきましょう。
過去に日本でクレジットカードや借金の延滞・滞納をしたことがない
カードローンの利用にあたっては、日本で借金の延滞や滞納をしたことがないことも大切です。
日本でクレジットカードやローンを利用すると、返済状況が信用情報と呼ばれるデータに記録されます。
信用情報は金融機関の間で共有されており、新たにクレジットカードやローンを申し込む際は必ず照会されます。
たとえ他社であっても、過去に延滞や滞納があると、自社でも同じことをするのではという懸念を持たれるため、カードローンの審査に落ちてしまうでしょう。
信用情報はあくまでも日本でのクレジットカードやローンの返済状況を記録したものであり、他国の情報は含まれません。
そのため、母国でクレジットカードやローンを延滞・滞納した経験があっても、それが影響することはないため安心してください。
申込者名義の住所と電話番号がある
カードローンに申し込む際は、自身の住所と電話番号を申告する必要があります。申告できない場合は申し込めないことから、生活の拠点が日本にない方は利用できません。
したがって、観光や親族訪問などで短期間しか滞在しない場合、カードローンを利用するのは不可能です。
逆をいえば、住所と電話番号があれば、カードローンに申し込める可能性があります。
永住権を保有している方はもちろん、一時的な就労や留学などで日本に滞在している外国人でもカードローンを利用できる可能性があるため、自身のステータスに合う商品を選ぶことが大切です。
永住権の有無によって利用できるカードローンは異なる
いくつかの条件を満たしていれば外国人でもカードローンでお金を借りられることを説明しましたが、利用可能なカードローンは永住権の有無によって異なります。
永住権がある方はすべてのカードローンが利用できるのに対し、永住権がない方は一部の消費者金融カードローンしか利用できません。
外国人が利用できるカードローンの種類について、さらに詳しく解説します。
永住権がない場合は消費者金融のカードローンなら利用可能
永住権がない方は、消費者金融のカードローンを利用することができます。
カードローンには、消費者金融が提供するものと銀行が提供するものの二種類があります。
ほとんどの銀行カードローンは永住権がなければ申し込めないため、永住権のない方は消費者金融のカードローンがメインの選択肢となるでしょう。
ただし、消費者金融のカードローンであっても、永住権がなければ申し込めないケースがあります。
永住権のない方は、カードローンの申込条件を注意深く確認するようにしましょう。
永住権がある場合は銀行カードローンも利用できる
永住権のある方は、日本人と同じくすべてのカードローンを利用できます。消費者金融に加えて銀行カードローンも利用できるため、選択肢は多数あるでしょう。
銀行カードローンは、消費者金融と比べて金利が低いのが特徴です。返済負担が軽くなりますが、即日融資を受けることができず、すぐにお金を借りたい方には向いていません。
即日融資を受けたいならば、消費者金融がおすすめです。自身の希望を明確にした上で、カードローンへ申し込みましょう。
外国人がカードローンに申し込む際に必要な書類
外国人がカードローンへ申し込むときに必要な書類は、本人確認書類です。具体的には、運転免許証やパスポート、健康保険証などが該当します。
また、一定の条件を満たす場合は、源泉徴収票や給与明細書などの収入証明書を求められることもあります。
日本人がカードローンへ申し込むときに必要な書類も同様なため、外国人だからといって大きく変わることはありません。
しかし、自身のステータスや業者によっては、本人確認書類とは別に在留カードの提出が必要な場合があります。
申し込みに必要な書類は、業者によって異なります。確認を怠って戸惑うことがないよう注意しましょう。
永住権なしでもOKのカードローンは原則として日本人と変わらない
永住権なしでも申し込めるカードローンの場合、必要書類は日本人と変わらないケースがほとんどです。
たとえば、プロミスの申し込みに必要な書類は、次のとおり定められています。
- 運転免許証
※経歴証明書も可- パスポート
※2020年2月3日以前に申請し、発行されたもので、住所欄に現在お住まいの自宅住所が記載されているもの- 健康保険証
※おもて面またはうら面の住所欄に現在お住まいの自宅住所が記載されているもの- マイナンバーカード
※現在お住まいの自宅住所が記載されているもの
※通知カードは不可- 在留カード/特別永住者証明書
プロミスへ申し込む際は本人確認書類の提出が必要ですが、いずれか一点があれば問題ありません。
本人確認書類として在留カードを提出することは可能です。しかし、運転免許証やパスポートなども、条件を満たしていれば認められます。
その場合、在留カードは提出しなくても問題ないため、日本人と変わりないといえるでしょう。
一部のカードローンは在留カードの提出が必要になる
一部のカードローンについては、本人確認書類に加えて在留カードの提出も求められます。
たとえば、中小消費者金融のセントラルは、外国籍の方に在留カードの提出を求めています。
外国籍のお客さまは、「在留カード」または「特別永住者証明書」(法令により、有効とみなされる期間内は「外国人登録証明書」を含む)をあわせてご用意ください。
本人確認書類に加えて在留カードの提出を求められるのは、中小消費者金融に多い傾向があります。
必要書類が多くなるのを面倒に思う方は、大手消費者金融に申し込むのがおすすめです。
永住権が必要なカードローンは証明できる書類が必要
永住権が必要なカードローンに申し込む場合は、本人確認書類に加えて、永住権があることを証明できる書類の提出を求められます。
Q. 外国籍でも利用できますか?
A. 日本の永住権をお持ちであればお申込み可能です。永住権を確認できる在留カード、特別永住者証明書をご用意ください。
在留カードか特別永住者証明書があれば問題ないため、申し込み前に用意しておきましょう。
永住権なしでも借りられるカードローン
ここからは、外国人でも利用できるカードローンを紹介します。まずは、永住権なしでもお金を借りられるカードローンから見ていきましょう。
【プロミスは消費者金融の中で最も上限金利が低い】
プロミスは、上限金利が17.8%と消費者金融の中で最も低いカードローンです。契約直後は上限金利が適用されるのが一般的なため、早い段階から金利をおさえたい方におすすめです。
審査時間は最短3分と消費者金融の中でも非常に早く、スピーディーな借り入れが可能です。
ただし、申し込み状況や本人の属性によっては、3分で審査結果が出ないケースもあることは認識しておきましょう。
外国人が申し込むにあたって必要な書類は、在留カードをはじめとする本人確認書類です。状況によっては、収入証明書の提出も求められるケースがあります。
【アイフルは最短18分で審査結果が判明する】
アイフルは、最短18分で審査結果が判明するカードローンです。
申し込み状況や本人の属性によっては結果判明が長引くこともありますが、素早く審査してもらえる可能性がある点はメリットのひとつといえるでしょう。
限度額は最大800万円で、永住権なしでも申し込めるカードローンの中ではかなりの高額です。
契約直後から800万円の限度額が設定されることはないですが、利用実績を積み重ね、見合う収入があればまとまったお金を借りられる可能性があります。
そのため、将来的には高額な借り入れを利用したいと考えている方におすすめです。
【SMBCモビットは事前審査の結果が最短10秒でわかる】
SMBCモビットは三井住友カード株式会社が提供するカードローンブランドです。
クレジットカード会社が提供するという他にない特徴があるため、消費者金融の審査ではなく、クレジットカードに準じた独自の審査基準が期待できます。
事前審査の結果は最短10秒でわかるほか、融資完了までの時間は最短15分とスピーディーに進みます。
ただし、申し込み状況や審査の混雑状況によっては、必ずしも最短の時間で進まないことがある点は認識しておきましょう。
返済額の利息分200円につきVポイントが1ポイント貯まるだけでなく、1ポイント=1円相当として返済に充てることも可能です。
【PayPay銀行カードローンは業界最低水準の下限金利】
PayPay銀行カードローンは、銀行カードローンにもかかわらず、永住権のない外国人の申し込みを受け付けています。
上限金利は18.0%なので消費者金融とほぼ同じですが、下限金利は1.59%と業界でも最低水準レベルで提供していることから、銀行カードローンならではの低金利といえます。
銀行カードローンには珍しく、初回借入日の翌日から30日間利用できる無利息期間もあります。
永住権ありならば借りられるカードローン
続いて、永住権があれば利用可能なカードローンをいくつか紹介します。
永住権がある方は、すべてのカードローンを利用できます。ここで紹介するカードローンは一例であるため、より深く探せば自身に合った商品がきっと見つかるでしょう。
キャッシングにおすすめのカードローンは、次の記事でも詳しく解説しています。目的に応じたおすすめのカードローンも紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
【アコムは新規契約者数がナンバー1のカードローン】
アコムは新規契約者数がナンバー1のカードローンです。その分利用者数も多いため、安心して利用できるカードローンを探している方におすすめできます。
公式サイトでは外国人の申し込みについて何も触れていませんが、電話で確認したところ、永住権を持っている場合に限り申込可能とのことでした。
審査時間は最短20分で判明するほか、契約日の翌日から最大30日間は無利息期間が適用されます(初めての申し込みの方限定)。
大手消費者金融の中では安定して40%前後の審査通過率を維持しており、通年通して最も高い傾向があるのも特徴です。
【レイクは選べる無利息期間がある】
消費者金融のカードローンではありますが、レイクは永住権がなければ外国人は利用できません。
しかし、選べる無利息期間という他の消費者金融にない特徴があるため、永住権があるならばおすすめできます。
- 5万円まで最大180日間無利息
申込方法:Web申し込み・自動契約機・電話
無利息期間の対象金額:5万円まで - 最大60日間無利息
申込方法:Web申し込み
無利息期間の対象金額:利用限度額まで
5万円までの借り入れならば、最大で180日間無利息にできます。
60日間でも大丈夫ならば利用限度額まで無利息で借りられるため、借り入れ希望額に応じて好きな方を選びましょう。
【住信SBIネット銀行カードローンは最短60分で仮審査が完了】
住信SBIネット銀行カードローンは、一定の条件を満たすことで年1.99%〜14.79%の優遇金利が適用されます。
仮審査の結果は最短60分で確認できるほか、5つの質問に答えるだけで借り入れの可能性が最短30秒でわかる「かんたん診断」も利用できるため、お金を借りられるかどうかすぐに知ることができる点がメリットです。
なお、かんたん診断は、借り入れの可能性を診断できる機能であり、借り入れできることを保証するものではありません。
あくまでもひとつの目安であることを理解した上で利用してください。
【三菱UFJ銀行カードローンバンクイックは口座があれば郵送物なし】
三菱UFJ銀行カードローンバンクイックは、三菱UFJ銀行が提供するカードローンです。
三菱UFJ銀行の口座がなくても申し込めますが、口座がある場合は申し込み時の入力項目が少なくなるほか、カードレスでの契約も選択できます。
普段から三菱UFJ銀行の口座を利用している方は便利に利用できる可能性が高いため、ぜひ利用を検討してみてください。
【みずほ銀行カードローンは審査結果を最短当日に受け取れる】
みずほ銀行カードローンは、審査結果を最短当日に受け取れます。審査の状況次第で結果判明が遅れることはありますが、銀行カードローンの中ではかなり早い方といえるでしょう。
一定の条件を満たせばコンビニATM(イーネット)を手数料無料で利用できるほか、住宅ローンの契約があると年-0.5%の金利優遇が適用されます。
優遇金利の適用がなくても年3.0%~14.0%と消費者金融より低い金利で借り入れできるため、利息をおさえてお金を借りたい方におすすめです。
【東京スター銀行カードローンは限度額が最大1,000万円】
東京スター銀行カードローンは、利用限度額が最大1,000万円に設定されているカードローンです。
金利は年1.5%~14.6%と消費者金融よりも低く設定されているほか、契約日から30日間は利息が0円になります。
引き落とし額が紐づいている口座の残高を上回る場合に、自動で貸し付けをおこなう「自動融資サービス」を付帯させることもでき、万が一残高不足で支払いができない場合も安心できるでしょう。
なお、自動融資サービスで貸し付けを受けた分は、通常の借り入れと同様に利息が発生します。
返済が遅れた場合、信用情報に記録が残る恐れもあるため、利用には十分な注意を払ってください。
外国人がカードローンの審査に通過するコツ
カードローンの契約にあたっては、申し込み後に審査を受ける必要があります。
審査基準は公表されていないため、正確なことはわかりません。
しかし、一般的にいわれているいくつかのことに注意すれば、審査に通過する確立を高めることができると考えられます。
外国人がカードローンの審査に通過するコツを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
同時に複数の申し込みをしない
カードローンの申し込みをする際は、同時に複数の申し込みをしないよう注意しましょう。
同時に複数のカードローンやクレジットカードに申し込むことは、多重申し込みと呼ばれます。
多重申し込みをすると「お金に困っているのではないか」と思われて、審査に落ちやすくなる危険性があります。
実際、カードローンを提供する業者の中には、何度も申し込むことで審査落ちの危険性が高くなることを明言しているところもあります。
※短期間に何度も連続でお申込みいただくのはお控えください。
かえって審査が通りにくくなってしまう可能性があります。
多重申し込みとみなされる明確な基準は不明ですが、一般的には6か月以内に3件以上の申し込みは危険とされています。
カードローンの審査に落ちてしまったときは、次の申し込みは慎重におこないましょう。
希望限度額は少なめに申請する
カードローンに申し込む際は、借り入れの希望限度額を少なめに申請することが大切です。
収入に見合わない借り入れを希望すると、計画性がないと思われて審査に落ちる危険性があります。
借入希望額は、毎月の収入から返済可能な範囲で希望を出しましょう。法律やその他の観点を考慮すると、年収の3分の1より少ない金額にするのがおすすめです。
クレジットカードの利用実績を積んでおく
カードローンの審査に通過するために、先にクレジットカードを発行して利用実績を積んでおくこともおすすめです。
クレジットカードの利用履歴は、信用情報に記録されます。利用代金を滞りなく返済していれば、自社のカードローンも遅延することなく返してもらえると思ってもらいやすいため、審査で有利になる可能性があるでしょう。
カードローンと異なり、クレジットカードは外国人でも作れるケースがほとんどです。自身のライフスタイルに合うカードを選べば、日々の生活をお得にすることも可能です。
申込情報を正確に記入する
カードローンの申し込みフォームは、正確に記入することを心がけましょう。誤った情報を入力すると、虚偽申告とみなされて審査に落ちる危険性があるからです。
虚偽申告は、カードローンの利用規約に違反する行為です。発覚したら問答無用で契約を断られる危険性があります。
たとえ単純ミスであっても、審査担当者からすれば虚偽申告と見分けがつきません。そのため、意図的でなかったとしても、嘘をついたとみなされて審査に落ちる恐れがないとはいえないでしょう。
申し込みフォームを正確に記入することはもちろん、入力完了後は丁寧に見直して間違いがないか確認することも忘れないでください。
日本の滞在期間が長い方が審査で有利になる可能性がある
外国人がカードローンに申し込むときは、日本での滞在期間が長い方が審査で有利に働く可能性があります。
カードローンの審査では、貸したお金を確実に返してもらえるかが重視されると考えられます。
日本の滞在期間が長ければ、その分生活基盤が安定していると推測できるため、審査で有利になることが期待できるでしょう。
とはいえ、滞在期間が短いからという理由だけで審査に落ちるとは限りません。
カードローンの審査は申し込んでみなければ通過できるかどうかわからないのが実情なので、気になる方はまず申し込んでみるのがおすすめです。
まとめ
外国人でもカードローンを利用することは可能です。ただし、永住権の有無によって申し込めるカードローンは異なるため、まずは申込条件を確認しましょう。
申し込めることがわかったら、公式サイトを参考に必要書類を準備してください。申し込み後は、審査結果を待ちながら契約の準備をしましょう。
どれを申し込めばいいかわからない場合は、利用者数の多い消費者金融がおすすめです。消費者金融については次の記事でも詳しく解説しているため、気になる方はぜひ参考にしてください。
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