小さな「ありがとう」が組織を変える。サンクスカードサービス「GRATICA」に込めた想い

組織のなかでは、毎日のように小さな「物語」が生まれています。
自分の仕事ではないのに気づけば助けてくれていた人、忙しい時にそっと声をかけてくれた同僚、あるいは何気ないひと言で心が軽くなった経験。こうした行動の多くは、正式な評価にも記録にも残りません。それでも確かに、働く人の心を支え、組織の空気を温めてくれる大切な営みです。
けれど、こうした物語は往々にして、日々の忙しさに押し流されてしまいます。
「ありがとう」という言葉が交わされる瞬間には、誰かの善意や貢献の背景が存在しています。しかし、その背景は、言葉にされなければ存在していないのと同じように消えていってしまう。
そんな現実への違和感から、「GRATICA(グラティカ)」の着想は生まれました。
2018年のサービス開始以降、700社以上が導入し、これまでに送られた「ありがとう」はおよそ700万枚にのぼります。画面上に次々と流れていくカードはメッセージとデザインが響き合い、それを送った人の気持ち、受け取った人がそこに至るまでに積み上げてきた行動、そしてその関係性の温度が宿っています。
株式会社オーケーウェブ代表取締役社長の杉浦氏は、「ありがとう」という言葉の本質について次のように語っています。
「『ありがとう』は、評価でも対価でもない、ギフトのような特別な言葉です。
その背景にある善意や貢献活動を顕在化させる媒体であり、人と人の間にある良さをつないでいく力になると感じています」
ギフトとしての「ありがとう」。
その一言に込められた気持ちをすくいあげ、形として残し、組織の中に積み重ねていく。GRATICAは、そのために生まれたサービスです。
忙しさの中で見逃されがちな、人の良さを可視化することは、働く人の自己肯定感を支え、職場の関係性を深め、組織全体の心理的安全性を高めていきます。
デジタル化が進む現代において、最も人間的で温かい行為である「ありがとう」が、なぜこれほどまでに意味を持つのか。本インタビューでは、その背景にあるフィロソフィーと物語を紐解きます。
第1章:紙のサンクスカードから始まった文化づくり
GRATICAの前身は、きわめてアナログな取り組みでした。
社内文化として「ありがとう」を増やしたいという思いから、オーケーウェブでは紙のサンクスカードを使った社内施策をスタートしました。毎月、社員一人ひとりにカードが配られ、1カ月に10枚以上、誰かに感謝を届けるというルールが設けられました。
月末になるとカードは回収され、オフィスの壁一面に貼り出されます。そこには、普段表面化しない貢献や思いやりが、さまざまな文字で綴られていました。
「資料作成を手伝ってくれてありがとう」
「忙しい時期にフォローしてくれて助かりました」
「新人の自分に根気強く教えてくれてありがとう」
文字の横には、書いた人の想いが滲んでいます。
貼り出されたカードの前で立ち止まる社員は多く、「こんなことをしてくれていたんだ」「この人はこんな一面があったのか」と感心したり、励まされたり、誰かの行動に新たに気づく場面が何度も生まれました。
杉浦氏は、紙カード時代の効果をこう語ります。
「カードには『ありがとう』が生まれた背景や貢献行動が書かれ、従来は見えなかった貢献活動が可視化されたのです」
ただ感謝を伝えるだけではなく、そこには物語がありました。
誰が、どんな時に、どのような行動をしてくれたのか。その背景を知ることで、組織の中に「良い行動を見てくれている人がいる」という安心感が少しずつ広がっていったのです。
そして、オフィスを来訪しこの取り組みを見たお客様からは、「うちの会社でもやりたい」「この文化をうちも浸透させたい」といった声が上がるようになりました。
お客様からの多くの反響が、紙カードの文化をデジタルに昇華する「GRATICA」誕生の大きな原動力となりました。

紙で運用されていた時期の「ありがとうカード」(2002年〜2011年ごろ)
第2章:「GRATICA」の名に込めた想い
サービス名「GRATICA」は、単なる語呂合わせではありません。感謝の文化を社会に広げたいという願いを象徴する、世界観の言葉として生まれました。
プロダクトマネージャーの中村氏は、この名前に込めた意図を次のように語っています。
「『GRATICA』は、Gratitude(感謝)とCardを合わせた造語です。響きが美しく、感謝を形にして届けたいという願いを込めています。
最初は機能や技術を表した名前もありましたが、社内で否定的な声が多く、最終的には『GRATICA』に決まりました。私としてもしっくりきましたね。」
しっくりくる、という感覚は、実はとても重要です。機能を説明する名称は情報としてはわかりやすいものの、サービスが目指す世界観を十分に表現しきれません。
グリーティングカードのように温かく、心を通わせ、誰かに気持ちを届ける。このサービスが提供したい価値は、技術用語よりも、感情や想いを喚起する「言葉の響き」の中にこそふさわしかったのです。

第3章:ありがとうの本質:評価や対価ではなく「ギフト」
GRATICAには、三者三様のありがとう観が込められています。しかし、その根底には共通して「ありがとうとは、本来もっと豊かで、もっと深い価値を持つものだ」という理解があります。
杉浦氏は、「ありがとう」をこう位置づけます。
「誰かの善意や貢献は、そのままだと『なかったこと』のように流れてしまいがちですが、『ありがとう』という一言があることで、そこに確かな物語が生まれます」
つまり、「ありがとう」は結果への評価や貢献行動への対価ではなく、行為そのものへの贈り物。だからこそ、もらう側だけでなく、送る側の心も温かくなり、両者の関係性を深めます。
中村氏も、言葉そのものが持つ力に注目しています。
「『ありがとう』は信頼を生む力を持っています。ポジティブで力強い素敵な5文字ですよね」
さらにGRATICA責任者の新田氏は、組織文化における意味を説きます。
「『ありがとう』は理解された、認められたという感覚を生み、信頼の土台を強くするものだと私は考えます」
日本の組織は察する文化が根強く、言葉にしない優しさが尊ばれる一面があります。しかし、その結果として「本当はどう思われているのかわからない」という不安を抱えやすい環境にもなりがちです。
だからこそ、あえて言葉として伝える「ありがとう」が意味を持つのではないでしょうか。それは、誤解や不信を減らし、信頼の基盤を積み上げるための共通言語となるのです。

第4章:1,500枚のカードによる、エモーショナル体験を生むデザイン思想
GRATICAには、1,500種類を超えるカードデザインが存在します。この数字は、種類の多さだけを誇るためのものではありません。むしろ、タイパ時代における最新のプロダクト設計が重視する「効率」「時短」「シンプル」とは、まったく別のベクトルを向いています。
杉浦氏は、あえて非効率ともいえるこの設計に強いこだわりを持っています。
「1,500枚から最適な1枚を何十秒、時には数分かけて選ぶプロセスが、とてもエモーショナルなんです」
本来、デジタル化とは、速さや手間の削減を目的とするものです。しかしGRATICAはそこで立ち止まり、あえて「考える時間」「思い返す時間」をデザインに取り入れています。
紙のカードを交換していたとき、人は相手の顔を思い浮かべながら、どんな言葉を贈ろうかと悩んでいました。その一連のプロセスそのものが、 「自分はこの人に感謝している」「この人は自分にとって大切な存在だ」という感情を呼び起こしていたのです。
「手書きの時、相手の顔を思い浮かべ、その時の出来事を思い浮かべながら書くのは、感情が沸き起こる、エモーショナルな体験でした。それがデジタル化の中で失われているのは残念なことです」
だからこそGRATICAは、「感情が揺れる体験」をデジタルに再実装する必要がありました。1,500枚という膨大な選択肢は、機能として選択肢が多いという意味ではなく、「あなたが思うその人らしさと丁寧に向き合うための余白」として設計されています。
さらに中村氏は、デザイン面において、海外のグリーティングカードからヒントを得ていたと話します。
「GRATICAのカードをデザインするにあたり、海外のグリーティングカードの表現の豊かさを参考にしました。日本のカード文化は、年賀状や暑中見舞いのように、言葉を選びつつ気持ちを添える繊細さがありますが、海外には「誕生日」「結婚」「感謝」「励まし」などシーンごとに豊富で大胆なカードが揃っています。その感情表現の自由さがGRATICAのカードにも息づいています。
一方で、日本らしさも大切にしたかったので、和柄や方言など、日本ならではの要素も加えていきました」
GRATICAのカードはただ種類が多い、という印象だけでなく、「贈る相手の個性・状況・気持ちに寄り添うための言語とデザイン」として機能しています。
また、中村氏はUIにも強いこだわりがあると続けます。
「どのカードを、誰が誰に、どんなメッセージとともに送ったのかをひと目で分かるよう設計しました」
ひと目でわかる視覚設計は、社内での可視性を高め、カードを見た第三者が関係性を理解できるようにする重要なポイント。その時、その関係性が、どんな温度を帯びていたのかまで伝わるように設計されています。

第5章:孤独の時代に求められる「ありがとう」への理解
インターネットとデジタルツールの進化によって、物理的距離は以前よりもはるかに短縮され、SNS等でのつながりも増えました。しかしその一方で、「孤独を感じる人が増えている」という統計が各国で示されています。
杉浦氏は、こうした社会的背景を非常に深く捉えています。
「ネットワークが発達しオンラインのつながりは増えている一方で、孤独を感じている人が増えていますよね。
人間は古来より、互いに助け合いながら生きることを前提に進化してきました。そのため、孤立や孤独感を感じる状態は精神的ストレスを抱えやすく、存在価値の揺らぎにもつながるといわれています。
SNSやAIによって距離は縮まったように見えても、自分の存在価値はリアルな関わりの中でしか満たされません。
つまり、どれだけテクノロジーが進んでも、人は『自分はここにいていいのか』『誰かに必要とされているか』という感覚を、人と人の関係性の中に求め続ける存在なのです」
新田氏は、これを組織論の視点から語ります。
「今のAI時代では人への共感や本音の対話といった人間らしい要素が大切です。組織における『関係の質』こそが、企業の競争優位の源泉になります。
AIがどれだけ高度になっても、共感する力や気持ちを察する力、誰かを思いやる力は、人間だけが持つ感覚だと思うのです。
そして「ありがとう」は、最もシンプルで、最も人間らしい行為といえるでしょう」
GRATICAがこの言葉を中心に据えているのは、「温かみのあるコミュニケーションを取り戻すため」であり、それは現代社会が求める大きなテーマでもあります。
第6章:GRATICAが映し出す、貢献と関係性
GRATICAの導入後、多くの企業で「見えなかった貢献が見えるようになった」という声が上がっています。
杉浦氏自身も、GRATICAがもたらした変化を次のように語ります。
「今まで見えなかった社内の善意や貢献活動が、どう行われているか把握できるようになりました。
例えば、カードの履歴を見ていると、『特定のメンバー同士が頻繁に助け合っている』『いつも縁の下でサポートしている人がいる』『支援を必要としていそうな人がいる』といった関係性の構造が浮かび上がってきます」
これまでの一般的な人事評価では、定量的成果や上司から見える行動に偏りがちでした。しかし、現場で交わされる支え合いの行動は、数字には表れにくいものです。
新田氏は、それを行動ログとして扱える点を強調します。
「感謝や称賛の言葉がGRATICAに乗ることで、行動ログとして処理しやすく、可視化されやすいデータになります。
例えば、感謝の少ない部署があれば『孤立していないか』という仮説が立てられる、特定の人に感謝が集中していれば『キーパーソン』として浮かび上がる、ある個人にカードのやりとりがなければ『支援が必要』かもしれない、ですとか。
こうした兆候を早期に把握し、対話やフォローにつなげることが可能になります」
GRATICAは感謝を送るためのツールであると同時に、組織内の関係性を映し出す鏡でもあるのです。
第7章:ありがとうの物語を資産にする未来
GRATICAの未来を語るうえで欠かせないキーワードが、「ありがとうの物語の可視化」です。
杉浦氏は、GRATICAの本質を次のように語ります。
「当社のパーパスをそのまま表現したものがGRATICAです。『ありがとう』を可視化するだけでなく『背景にある物語』を蓄積し可視化することがポイントです。
「ありがとう」をただ数えるだけでは、形骸化する可能性があります。その背後にあるストーリーこそが、その人の姿勢や価値観、強みを映し出す大切な情報となります。
蓄積された『ありがとうの物語』を分析することで、個々の人となりや関係性まで読み取れるようにしていきたいですね。」
中村氏も、この点を強調します。
「単なる『ありがとう』の可視化は形骸化する可能性がありますが、感謝に付帯する物語を伝えることで深度が保たれます。そしてAIの力を掛け合わせることで、これまで見えなかった人の良さを読み取る世界が拓けていくのではないでしょうか」
「どんな行動をしたことで感謝されているのか」「どんな言葉がその人らしさを表しているのか」「どのような関係性が強固で、どこに弱さがあるのか」といった情報は、従来の評価指標では見逃されていた人間らしい強みを浮かび上がらせます。
さらに杉浦氏は、未来の姿として次のイメージを語っています。
「企業の枠を超えて『ありがとう』を送り合えるインフラになれたら素晴らしいですね。感謝の履歴がその人のもう一つの履歴書になっていく世界を実現したいです」
履歴書には書けない、信頼の積み重ねを目に見える形で残す。これは、キャリアの在り方そのものを変える可能性を秘めています。

第8章:情緒的価値を「定量化」するという挑戦
GRATICAは、感謝を届ける体験をつくるだけのツールではありません。その背景にある感情の動きや、関係性の質を、組織開発の視点から活かしていくための可能性を秘めています。
新田氏が注目しているのは、感謝のやり取りから生まれる「情緒的価値」を、どのように組織の成長につながる実務的な指標へ転換できるかという点です。
「このサービスはエモーショナルな価値が大きいので、定量的な指標で『感謝』や『貢献』を可視化できないかと検討しています。
一見、数字になじまない感情を扱うことは難しそうに思えます。しかし、感謝のやり取りには、組織が健全に成長するために欠かせない多くの情報が含まれています。
たとえば、『誰が誰をよく支えているか』『どのチームが心理的安全性の高い状態にあるか』『ある部署だけ感謝が少ないという兆候が何を示しているか』といった情報は、従来の業務指標では測りにくいものでした。
しかしGRATICAは、そのすべてを社員間の感謝・称賛コミュニケーションのログとして蓄積していきます」
それによって、新田氏が言うように、エモーショナルな価値を組織改善の羅針盤へと変換する未来が見えてきます。
さらに新田氏は、コンサルティング企業からの期待にも言及しています。
「プロフェッショナルファームからのお問い合わせが増えており、感謝や関係性といった人と人のつながりをどのように評価できるかというニーズが高まっています。つまり、『人間らしさそのものが、組織競争力の源泉になる時代が来ている』と考えられます」
データ化が進むほど、逆説的に「測れなかったものを測りたい」というニーズが強まってきます。GRATICAが扱っているのは、まさにその領域。
誰かの役に立ちたいという気持ちや、嬉しかったという感情、支え合いなどは、数字にしにくく、これまで組織運営の中で見過ごされてきた価値でした。
しかし、それらを可視化し、構造化し、時に客観的データとして扱うことで、組織開発は次のフェーズへ進む可能性を持っています。
GRATICAは、感謝の文化づくりを超えて、強い組織づくりのための基盤ツールへと進化しつつあります。

第9章:GRATICAが導入企業にもたらす変化
GRATICAを導入した企業の多くから、「組織の空気が変わった」「現場の行動が変わった」という声をいただいています。その背景には、感謝という行為がもたらす、人を見る視点の変化があると考えています。
杉浦氏は、自身のマネジメント経験からこう語ります。
「管理職の方から『今までは部下のことをちゃんと見ていなかった』という感想を多くいただいています。
カードを送るためには、『誰が、どんな行動をしたのか』に気づく必要があります。すると、管理職は必然的に部下の行動や努力に目を向け、注意深く観察するようになります。この意識の変化が、チームの信頼関係を育てていくのです。
また、貢献が可視化されることで、支え合いの連鎖も生まれていきます。周りが変わることで配慮するようになったり、自分自身も善意の活動をするようになったりと、良い影響が出てきます」
つまり、感謝は行動を刺激する要因にもなっていきます。ありがとうを送られた人は、次も誰かの役に立ちたいと感じやすくなり、ありがとうを見た人は、「自分も行動しよう」と前向きになりやすくなります。
新田氏は、この循環が見せる組織変化をこう語ります。
「感謝が少ない部署や、カードのやりとりに関わっていない人を見ると、『孤立していないか』といった仮説が立てやすくなります。
こうした兆候に迅速に気づけることで、早期フォローや対話の機会づくり、配置や育成の再検討、といったアクションにつながり、組織の健全性は向上します」
さらに、新田氏は「働く意義の3要素」を挙げています。
「『貢献している実感』『自分の成長が見えること』『自律的に行動できること』。この3つの要素が仕事のやりがいだと考えます。これは、エドワード・デシと リチャード・ライアンが提唱する「自己決定理論」で語られている「内発的動機」に関するものですが、GRATICAは、感謝・称賛・承認のやり取りを通じて関係性と成長実感を高め、内発的動機が働きやすい状態をつくることで、人が自発的に行動しやすくなる環境をつくります。
これらは制度による強制ではなく、日常の自然なやり取りが積み重なることで生まれる変化です。GRATICAは、この小さな承認の循環を組織に根づかせ、組織文化を着実に豊かにしていきます。」

最終章:今も変わらない、AI時代だからこそ、人と人が関わり合う価値
AIが進化し、業務の効率化が進み、働き方も大きく変わりつつある今。それでも、人が成長するために必要なものは変わりません。
杉浦氏は、その本質について力強く語っています。
「人は、誰かとの関わりの中でこそ成長していくものだといわれます。マニュアルで決められた定型作業を、役割分担どおりにこなしているだけでは、そこで働く人の人間力はなかなか高まりませんし、AIとどれだけ議論や対話を重ねても、リーダーシップは高まりません。
行間をお互いに補い合うようにコミュニケーションを取り、協力し合い、そのプロセスに対して感謝を伝え合う。そうした経験を通じてこそ、人間性が磨かれ人は成長していくのだと思います。
そのつながりを意図的に生み出す手助けとなるツールが、まさにGRATICA。多くの方に知っていただき、活用していただけたら嬉しいですね」
中村氏はこう語ります。
「AIが多くの仕事を代替していく時代だから、人間らしさの部分を組織の力として育てるツールとしてGRATICAを活用してほしいですね。AIが高度化するほど、人にしかできない価値、信頼、共感、関係性が大きな組織の差になってくる。
テクノロジーに任せるところと、人間にしかできないこと。その境界線がこれからますますはっきりしていく中で、感謝を伝えるという行為は、間違いなく人間にしかできない価値だと思っています」
そして新田氏は、GRATICAが提供する価値をこうまとめています。
「形式的な制度ではなく、日々のコミュニケーションの延長線上で組織を変えていきたい企業にとって、GRATICAは相性が良いツールだと感じています。感謝の言葉がどのように関係の質を深め、組織を豊かにしていくのか。それは、実際に体験してみてはじめて見えてくるものです」

最後に
「ありがとう」の一言で、組織は変わるのか?その答えは、もはや明らかです。
ありがとうの背景には、その人がどんな姿勢で働き、どんな関係性を築き、どんな価値を生んでいるのかという物語があります。
GRATICAは、その物語を可視化し、組織の資産へと変えていくためのツールです。そして、働く人の心に息づく善意の軌跡を未来に残していく装置でもあります。
ありがとうという、たった5文字。その背後には、無数の物語と、人の温もりが存在しています。
GRATICAは、その物語を未来につなぎ、働く人と組織を輝かせるためのフィロソフィーそのものなのです。
取材・文:根本 理沙(株式会社Lipple)
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■『GRATICA』について
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